葬儀社の仕事内容とやりがいとは?葬儀社で働くまでの体験談も紹介

2022.03.01

葬儀社は常に一定の需要がある職種のため、就職や転職を考えている方も多いでしょう。しかし、葬儀屋さんが具体的にどのような仕事をするのか分からない点や、人の死に直面する仕事であることなどから、不安を持つ方もいると思います。

そこで今回は、葬儀屋さんの仕事内容ややりがい、葬儀屋さんになる方法や年収、葬儀屋さんになった方の体験談などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀屋さんとは

スーツ姿の男性

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葬儀屋とは、お通夜やお葬式の開催に必要な会場や備品の手配や準備、儀式の進行、管理を
執り行う業者のことです。また、大切な人を亡くしたご遺族の心に寄り添い、さまざまなサポートを行なうことも葬儀屋さんの大切な仕事だといえるでしょう。

ただし、葬儀屋は事業規模だけでなく、業者や地域、宗派などによって、サービス内容が大きく異なります。そのため、葬儀屋への就職や転職を検討している方は、複数の業者を比較検討し自分にあった仕事かどうかを判断するようにしましょう。

葬儀社の仕事内容

帽子をかぶっている人は黒いスーツを着た人

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葬儀社の主な仕事内容は、以下の通りです。

・故人様のご遺体をお出迎え
・ご遺体の安置
・ご遺族との打ち合わせ、見積り
・お通夜の準備、進行、管理
・お葬式の準備、進行、管理
・お葬式後の各種サポート

なお、人が亡くなるタイミングはいつ何時かわからないため、葬儀社の仕事は24時間体制が基本といえるでしょう。そのため、お通夜やお葬式が多い時期は、非常に忙しいです。

故人様のご遺体をお迎え

どなたかに不幸があった場合、故人様のご遺族や葬儀会社と提携している病院や介護施設、警察などから連絡が入ります。場所と時間を確認し、寝台車やご遺体を冷やすためのドライアイスなどを手配し、故人様のご遺体をお迎えすることが、葬儀社が行う最初の仕事です。

ご遺体の安置

ご遺体を自宅や斎場など、指定された場所へ運びます。その後、ご遺体を整えたり、死装束を着せたりして棺に納め、安置室へ運ぶ流れです。

ご遺族様との打ち合わせ、見積り

ご遺族様と打ち合わせを行い、お通夜やお葬式の詳細を決めていきます。ご遺族様の希望をヒアリングし、最適な提案を実施することが仕事です。その後、見積もりを作成し、ご遺族様に納得してもらえたら、斎場や火葬場、僧侶、供花など、お通夜やお葬式に必要な手配を迅速に行う必要があります。また、通夜ぶるまいの料理や香典返しの準備なども並行して進めなくてはいけません。

お通夜の準備、進行、管理

お通夜を執り行う斎場や自宅で、時間に間に合うように式典の準備を行います。また、お通夜がはじまる前に、ご遺体を納棺し会場へ運ぶことも必要です。会場の設営、受付などのサポート、司会、進行まで、葬儀社はお通夜に関するあらゆる業務をトータルでサポートします。

お葬式の準備、進行、管理

お通夜が終了したら、次は葬儀の準備に取り掛かります。会場の設営や弔問客の受付・案内、式の司会、進行まで、お葬式を滞りなく行うために、ご遺族様を全力でサポートします。

お葬式後の各種サポート

お葬式が終わり、出棺でご遺族が火葬場に行っている間、会場の片付けと精進落としの準備が葬儀社の仕事です。また、これと並行し遺影や骨壺をご遺族様がお持ち帰りできる準備も進めなくてはいけません。

その後、ご遺族様とともにご自宅へ伺い、骨壺を安置した後、事務所へ戻って作業報告をします。これで葬儀社のお通夜、お葬式に関する一連の仕事が終了です。また、葬儀社によっては、喪中はがきや仏壇の手配、相続の相談など、葬式後の各種サポートを行なっているところもあります。

葬儀社のやりがい

葬儀社のやりがいは、なんといってもご遺族様の支えとなることで感謝してもらえることでしょう。お通夜とお葬式を終え、故人様を無事にお見送りできたときの達成感はなにものにも代えられません。

また、葬儀社の仕事は多くのメンバーと協力して進める必要があるため、互いに切磋琢磨し大きな目標を達成できることも大きなやりがいといえます。

葬儀社で苦労する点

葬儀屋さんは24時間体制で働く必要があるため、急に仕事が入る場合があります。特にお葬式が多い繁忙期は、非常に忙しくなる可能性が高いでしょう。また、葬儀社の仕事は立ち仕事が多いので、体力が必要です。ただし、多くの葬儀社はシフト制になっている場合が多く、定期的にお休みをとることはできます。

一方、葬儀社は死と向き合う必要があるため精神的なダメージを受ける方もいるようです。そのため、前述したご遺族の力になれる誇り高い仕事であることを認識しつつ、日々の業務に邁進する必要があるでしょう。

葬儀社になるための方法

黒いシャツを着ている女性

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葬儀屋さんになるためには、葬儀会社へ就職、転職することが一般的です。正社員だけでなくバイトやパートの道もあります。一方、葬儀業界の知識やスキルが学べる専門学校に入った後、葬儀会社へ就職する方法もあるでしょう。
※杉浦本店としては、専門学校は不要と考えておりますので、未経験で飛び込んで来て下さい。100の座学より、1つの現場です。

葬儀会社へ就職、転職する際には、持っておくと有利になる資格もあります。また、葬儀社に向いている人の特徴もありますので、併せて紹介します。

就職や転職に有利な資格

葬儀会社へ就職するために、特別な資格を取得する必要はありません。ただし、持っていると就職や転職時に葬儀会社へアピールできる資格はあります。

まず、厚生労働省認定の葬儀業界のスキルや経験を認定する葬祭ディレクター技能審査が挙げられます。2級の受験資格は葬儀業界での2年間の実務経験が必要で、1級は2級合格後さらに2年間の実務経験、または5年以上の実務経験が必要です。葬祭ディレクター技能審査は葬儀業界の実務経験を客観的に評価できる資格のため、ぜひ取得することをおすすめします。

次に、大切な家族を亡くしたご遺族の心情に寄り添い、サポートを行なうためのグリーフケアアドバイザーという資格も、取得していると葬儀会社への就職、転職時に有利です。こちらは特級、1級、2級の3種類があり、認定講座へ参加することで取得できます。

また、これら以外にも仏事コーディネーターやお墓ディレクター、終活カウンセラーといったさまざまな資格がありますので、葬儀会社のサービスに合ったものを適宜取得するとよいでしょう。

葬儀社に向いている人の特徴

葬儀屋さんに向いているのは、他のスタッフと協力し、真摯な姿勢で仕事に取り組める人です。適当な気持ちで仕事に臨む人は不向きといえるでしょう。

また、ご遺族様の心情に寄り添い臨機応変にサポートできる人や、24時間体制で立ち仕事も多いため体力がある人にも向いています。さらに、葬儀業界は多くの葬儀会社があり、技術やサービスも日進月歩のため、アンテナを高くもって情報収集できる人も、葬儀社に向いている人の特徴といえるでしょう。
気遣い心遣いが、最も大事なお仕事です。

葬儀社の待遇と将来性

白いバックグラウンドの前に立っている女性

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葬儀業界は常に一定の需要がある反面、参入企業も多く競争が激しい業界です。葬儀屋の年収相場や将来性を紹介します。

葬儀屋の給与相場

葬儀屋の給与相場ですが、中小規模の葬儀屋では年収350万円~400万円台、大手では平均年収は400万円台~500万円以上といわれています。また、初任給相場は約20万円、給料相場は約28~30万円だそうです。
※杉浦本店では1年目から年収500万円以上です。

ただし、経験やスキル、葬儀会社の規模などによっても、給与は大きく変動します。先ほど、紹介した資格を取得するなど、スキルアップや年収アップを目指すのもよいでしょう。

葬儀社の将来性

葬儀社は時代を問わず一定のニーズがあります。そのため、今後も同業界における仕事の需要は一定数継続することでしょう。ただし、少子高齢化の影響もあり、新規参入する葬儀会社が増えているため、競争が激しい市場ともいえます。

そのため、他社といかに差別化をするかが、今後市場で生き残るための重要なポイントです。また、柔軟なサービス展開に対応できるスキルをもった人材が求められることも予想されるでしょう。そのためには、やはり経験やスキルを多く持っておいたほうが有利であることは疑う余地がありません。

葬儀社へ就職した人の体験談

スーツを着た男性

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最後に、ある方の葬儀会社で働くまでの体験談を紹介します。 

「まず、自分は24歳までは少しでもやってみたいと思う仕事で働いてみました。例えば、職人さんや営業、飲食店、運転手など、色々な仕事を経験し自分に適している仕事が何なのかを模索していました。

模索って良い言い方ですね。悪く言うと堪え性がない。日々の仕事をしているときに自分の中で何かが変わりました。きっかけは人との別れです。

勘違いされてしまうといけないので補足しますが、亡くなってしまった訳ではありません。
お世話になった方がその会社を辞めるということが、最終的に自分を後押ししました。

お世話になった方から「一緒に仕事をしないか」と声もかけてもらいました。しかし、そのときに辞めたのが兄の会社だったので、中途半端な事はできないと思い、自分のやりたいことや好きなことを改めて頭の中で整理しました。

そして『人と携わる仕事をしたい』という結論に至ったのです。

保育士、飲食店、ブライダル、葬儀社と絞り込み、求人募集の広告を見ていたときに最初に目に飛び込んできたのが葬儀会社でした。正直なところ葬儀の仕事がどんなものか、またお通夜やお葬式があることすら何となくでしか分からない状態で、葬儀会社へ就職しました。

文章でうまく表現できませんが、葬儀社の仕事は人の最期を送り出すお手伝いをさせていただく、とてもやりがいのある仕事です。送り出し方も十人十色で本当に難しく、同じ家族で葬儀を行ったとしても、亡くなった方が違うと想いが微妙に違います。

もっと言うと、前回良かったと言ってもらえた事を行っても、ご遺族が求めている部分が違う場合があるのです。人に対しての想いは、自分に置き換えて考えても違うものなので、当然といえるでしょう。難しくて、やりがいがある仕事だと思っています。

葬儀が終わり、夜寝る前に思い返すと必ず『こんな事もできたかな?』『もっとこうすればよかった』といったことが頭を巡ります。とはいえ、葬儀に満点はありません。だから毎回、ご遺族様がどのような想いでいて、何を望んでいて、それが『具現化出来ることなのか?』『できないのか?』などと考えながら日々お話をしています。

何も知らずに入った葬儀業界なので、何度か辞めようとも思いました。しかし『一人前の担当ができるまでは辞めるなよ』と先輩に言われ、どうにか頑張ってみました。

葬儀社は人の最期のお手伝いをして『ありがとう』と言ってもらえる、ちょっと変わったありがたい仕事です。人と人のつながりのお手伝いができる、選んで良かったと心から思える仕事だといえるでしょう。」

ご遺族の心に寄り添いサポートするやりがいある仕事

ピンクの花

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葬儀社は大変ですが、ご遺族から感謝されるやりがいのある仕事です。葬儀社は亡くなられた連絡を受けてからアフターケアまでの間、幅広く葬儀のサポートをします。決して楽な仕事ではありませんが、ご遺族からの感謝や葬儀を成し遂げた達成感など、やりがいを感じられる仕事だといえるでしょう。

葬儀屋で働くための資格は特に必要ないため、体力や気遣い、葬儀に関する勉強への意欲があれば、就職・転職できる可能性が高いです。葬儀の仕事に興味がある方は、ぜひ一度、応募してみてはいかがでしょうか?

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