葬儀費用の平均とは?内訳や家族葬などの種類も紹介
2022.10.05
葬儀を行う際、不安を感じるもののひとつが費用でしょう。実際、葬儀に関わる経験は、人生において多くはありません。突然のお別れになってしまう方も多くいらっしゃいます。
短い時間の中、慌ただしく葬儀やその他手配などをされる場合も多いものです。葬儀の手続きは、お金に関係してくるため、誰かに相談することをためらうこともあるかもしれません。
そこで今回は、葬儀費用の平均や葬儀の種類、費用の内訳などについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
葬儀費用の平均
横浜市・川崎市など、神奈川県近郊の葬儀会社の相費用場は、以下の通りです。
・火葬式:16万円~
・一日葬:35万円~
・一般葬:55万円~
・家族葬:基本的な料金は、葬儀形式の料金とほぼ同額
一般葬は一日葬にはない祭壇や司式者への謝礼なども加わるため、費用総額は大きくなります。ただし、プラン内に含まれるものとそうでないもの、また祭壇などの料金によっても、費用は大きく変化します。
参列者が多い場合は、必然的に料理や返礼品などの個数が増えるため、費用は高額になる傾向にあるでしょう。
葬儀の種類
葬儀会社のホームページや広告、パンフレットなどには、さまざまな種類の葬儀プランが掲載されています。現在、一般的に行われている葬儀の種類は、以下の通りです。
・一般葬:お通夜・葬儀、告別式を行い、参列者を限定しない形式
・火葬式(直葬):お通夜、葬儀、告別式を省略し、火葬のみを行う形式
・一日葬:お通夜のみを省略し、葬儀と告別式を行う形式
・家族葬:火葬式、一日葬、一般葬に限定せず、参列者を近親者のみで行う形式
その他、故人様の会社が執り行う社葬や、故人様の会社の代表の方と合同で行う合同葬、故人様のご遺骨を自然に返す樹木葬などもあります。
なお、葬儀の種類については、その他の記事で詳しく紹介しているのであわせてご確認ください。
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葬儀費用の内訳
葬儀費用の相場を確認したところで、それぞれのプランに共通する基本的な部分と、追加部分、その他オプション部分など、内訳について解説します。
葬儀の基本部分
葬儀の基本部分とは、すべての葬儀形式で必要になる部分です。それぞれがどのような目的の費用なのか解説します。
火葬費用
火葬費用は、葬儀プランには含まれないことが一般的です。火葬料金は葬儀会社が決めるものではなく、火葬場によって価格が決められています。火葬場によって価格が変動するため、葬儀プラン内には含まれず、火葬場が決まった際、火葬料金分を葬儀代に加えることが普通です。
火葬場には、公営火葬場と民営火葬場があります。民営火葬場よりも、公営火葬場のほうが安価に利用できるため、利用者が多く繁忙期は順番待ちになる場合も多いです。
また、故人様の住民票が火葬場の指定する地域にある場合とない場合で、火葬費用が変わる場合はあります。例えば神奈川県横浜市・川崎市では、市内料金が6,750円(川崎市)、12,000円(横浜市)程度で利用することが可能です。一方、市外の場合は50,000円(横浜市)、60,000円(川崎市)という市外料金となり、かなり高額になります。(※12歳以上の料金で比較。12歳未満は価格が異なる)
民間火葬場の費用は、56,000円~80,000円程度と比較的高価な場合が多いです。火葬場によって火葬費用が決まっているため、ホームページなどで確認できます。なお、住民票の地域によって補助金が出る場合もあるので、葬儀会社に確認しておくとよいでしょう。
故人様のお迎え費用
お迎え費用とは、故人様のご遺体を病院などから安置する場所までをはじめ、寝台車や安置場所から火葬場まで、斎場から火葬場までの、霊柩車の費用です。こちらは葬儀会社によって、費用に大きな違いがある部分といえます。
一般的には「〇〇kmまではプラン内」というケースが多いでしょう。その場合、ホームページなどに、超過分の料金体系が記載されていない場合もあるので、事前見積の際に確認しておく必要があります。
またエリアで限定し、それ以外は料金がかかるケースや、まったくプランには含まず距離など費用が決まるケースもあるため、お迎え場所なども含めしっかり確認しなくてはいけまません。さらに、高速代・夜間早朝料金などが設定されている場合もあるので、細かく確認しましょう。
故人様の安置費用
ご遺体の安置料やドライアイスなども、葬儀社によって違いが出る部分です。決められた日数まではプラン内のケースもあれば、プランには一切含まれないケースなどもあります。
公営斎場に安置する場合は「規定の金額×日数分」が一般的です。ドライアイスの使用などは、安置所によって異なります。
ただし、葬儀会社がご遺体を預かる預かり安置の場合は、公営安置所ではなく葬儀会社の安置所へ安置することが多いです。そのため、安置費用は葬儀会社が決めた「(日額の安置料+日額のドライアイス料)×日数」となります。
葬儀会社によっては、安置料にドライアイス料が含まれるケースもあるでしょう。自宅安置の場合は、ドライアイス料のみ日数分加算されることが多いです。
葬祭用具の費用
火葬などに必要な棺や骨壺など、葬祭用具の費用も基本部分によく含まれます。葬儀会社によっては、プランに含まれない場合もあるようです。
プランに含まれる場合でも、サイズなどを変更したいときには別途費用が発生するケースもあります。例えば、棺や骨壺、位牌、白装束、会葬礼状などは、ご遺族の意向によって利用有無が異なるため、葬儀プランに含まれるかどうかについて葬儀会社への確認が必要です。
事務作業などの人件費
葬儀にかかる事務作業やその他人件費は、ほとんどの葬儀会社がプラン内に含めています。例えば、火葬許可証の取得といった役所事務代行や火葬場での手続き、火葬場での案内などの費用は、基本プランに含まれるケースが多いです。
葬儀の形式によって変動する部分
葬儀の形式によって、料金が変動する部分はあります。具体的な事例を確認しておきましょう。
祭壇の費用
祭壇は、設置の有無や大きさによって、費用が変動します。祭壇を決める際には、祭壇の写真(イメージ)が記載されたパンフレットなどで決める場合が多いです。
祭壇の価格は。葬儀会社によって異なります。高額な場合もあるため、事前に費用感を必ず確認しておきましょう。
葬儀会場の費用
お通夜や葬儀、告別式をする葬儀会場の費用に関しては、公営斎場、民間斎場、葬儀会社所有の斎場など、複数の選択肢があります。葬儀会社の斎場以外は、決められた価格があるので、確認しておくとよいでしょう。
費用だけではなく、利用しやすさ(立地)なども考慮したうえで選ぶことが大切です。
食事の費用
通夜振舞いや精進落としなどを行う場合は、食事の費用も必要です。食事の費用は、料理の種類と人数によって決まります。
料理のみ事前注文で見積りを行い、飲み物は当日召し上がっただけを精算するケースが多いです。
返礼品の費用
返礼品はご遺族の気持ちといえるものなので、必ず用意する必要はありません。返礼品の費用相場は、2,000円~3,000円程度です。
家族葬で返礼品を用意しない場合や、火葬式も用意する場合などがあるなど、さまざまなケースがあります。最低個数や注文単位は、葬儀会社によって異なりますが、食事と同様に参列者の人数で大きく費用が変動するものです。
お布施などの費用
お布施は、読経や戒名を授与してくれた僧侶への謝礼です。お布施の相場は10万〜100万円程度と、寺院によって大きく異なります。
神道やキリスト教にお布施はありませんが、司式者への謝礼が発生する場合がほとんどです。その他、車代や食事代などが必要な場合もあります。
その他の費用
その他の費用としては、メイク・処置と供花・果物が挙げられます。
メイク・処置は、火葬や一日葬、一般葬、家族葬問わず、選択されるご遺族が多いです。メイクは口紅などの色物だけでなく、髭の手入れや顔色を整えるなど、女性だけでなく男性も多く利用されます。
処置とは、故人様の目や口を閉じたり、血や体液を拭き取ったりすることです。病院などで亡くなった場合は、エンゼルケアと呼ばれる処置が施されている場合もあります。
一方、供花や果物は、ご遺族以外の方が出すことも多いです。喪主が一対の供花を出すことは多いですが、ご遺族が何対も出すケースは多くありません。
葬儀費用の見積もり方法
葬儀の見積りを出す際には、大きく3つのパターンに分類されます。
・パターン1:故人様が亡くなった際、依頼した葬儀会社と打ち合わせをするときに出す見積り(依頼前の相見積もりなど、概要費用の相談も含む)
・パターン2:事前見積り
・パターン3:互助会など、生前整理の一環で故人様が見積りを依頼
近年は事前相談も増えていますが、基本的にはパターン1が多いです。
葬儀料金の組み立て方は、「基本的な部分+選択された形式に必要な部分+ご遺族が選択されたオプション」が一般的となっています。また、これらの組み合わせに加え、葬儀の規模や地域によっても、見積費用は異なるので覚えておきましょう。
見積りに不明点がある場合は、依頼する葬儀会社に確認しておくことが大切です。余りにも高額な場合や料金の説明に不安がある場合は、違う葬儀会社への依頼も視野に入れましょう。
まとめ
昨今、葬儀費用はインターネットが普及したことで、事前調査がしやすくなりました。しかし、突然葬儀を実施しなくてはいけない状況になることもあるので、ご遺族には余裕がないものです。
また、事前見積もりをする方も、それほど多くはありません。葬儀費用は、金額が大きいものなので、ご不明点がある場合は、お葬式の杉浦本店に24時間365日いつでもお気軽にお問い合わせください。