5分でわかる横浜市営戸塚斎場!歴史やよくある質問も紹介

2022.04.05

横浜市に住む方にお馴染みの斎場といえば、横浜市戸塚斎場は外せません。横浜市に4つある公営の火葬場のひとつです。

横浜市内に在住の方であれば、リーズナブルに利用できますので、日々多くの利用があります。今回は、そんな横浜市戸塚斎場の知識を深めてもらうために、基本情報やよくある質問をはじめ、歴史や雑学なども紹介します。

横浜市戸塚斎場とは

戸塚斎場は市営の斎場で、式場と火葬場を併設した斎場になります。

戸塚斎場は横浜市が運営しており、故人様の住所が横浜市であれば、優先的かつ市民料金にて利用できる斎場です。式場と火葬場が併設しているため、式場を使用した場合は通夜・葬儀から火葬まで同じ施設内で行えます。

式場は2つあり、家族葬から一般葬まで行えるつくりになっている点が特徴です。また、横浜市で唯一、市営のペット火葬を行っています。本章では戸塚斎場の基本情報や利用料金、アクセスについて紹介します。

戸塚斎場の基本情報

戸塚斎場の基本情報は以下の通りです。

・住所:〒244-0001 横浜市戸塚区鳥が丘10番地の5
・電話番号:045-864-7001
・FAX:045-881-0894
・火葬炉:6基
・休憩室:8室(40人部屋5室・20人部屋3室)
・併設式場:2室(1階ホール、2階ホール各64席)

戸塚斎場の利用料金

戸塚斎場の利用料金は、故人様が横浜市内に住んでいた方とそうでない方で異なります。

まず、併設された葬祭ホールの使用料は以下の通りです。
 
・故人様が横浜市内在住の場合:50,000円
・故人様の住民票が市外の場合:75,000円

一方、火葬料金に関しても同様に、横浜市在住か否かで異なります。

区分

故人様が横浜市内在住の場合

故人様の住民票が市外の場合

10歳以上

12,000円

50,000円

10歳未満

8,000円

34,000円

死胎児

2,400円

10,000円

人体の一部

2,400円

10,000円

さらに、火葬中に待機する休憩室料にも、市内・市外料金が設定されております。

種類

故人様が横浜市内在住の場合

故人様の住民票が市外の場合

40人用

5,000円

7,500円

20人用

2,500円

3,750円

参考:横浜市/市営斎場のご案内

戸塚斎場へのアクセス

戸塚斎場へのアクセスは、以下の通りです。

●電車の場合
踊場駅(市営地下鉄ブルーライン)から徒歩で15分程度

●バスの場合
・戸塚駅(JR線、市営地下鉄ブルーライン)、戸塚バスセンターへ行き(戸塚駅東口バス停ではありません)、神奈川中央交通バス戸79系統「弥生台駅行き」に乗車し「戸塚斎場前」で下車
・弥生台駅(相鉄いずみ野線)から、神奈川中央交通バス戸79系統「戸塚バスセンター行き」に乗車し「戸塚斎場前」で下車

●タクシーの場合
戸塚駅(JR線、市営地下鉄ブルーライン)西口からタクシーで10分程度

●自家用車の場合
駐車可能台数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関をご利用ください。

・火葬利用時間帯(8時30分~17時頃)
└1葬家あたり、概ね4台まで(普通自動車の場合)
・通夜利用時間帯(17時頃~21時)
└1葬家あたり、概ね16台まで(普通自動車の場合)

横浜市戸塚斎場のペット火葬

戸塚斎場は横浜市営では唯一、ペット火葬が行える点が特徴です。ペット火葬の概要や料金、注意点などを紹介します。

戸塚斎場はペット火葬が可能

戸塚斎場でのペット火葬は2種類あります。

1つめが、ペットを1体ずつ個別の火葬炉で火葬を執り行う個別火葬。そしてもう1つが、
複数のペットを同時に火葬する合同火葬です。

なお、火葬方法によって料金や対応可能な重量などの条件が異なるため、以下で解説します。

戸塚斎場ペット火葬

ペット火葬の料金

個別火葬の火葬料金は以下の通りです。

重量

火葬料金

1Kg未満

10,000円

1Kg以上5Kg未満

20,000円

5Kg以上25Kg未満

25,000円

25Kg以上50Kg未満

30,000円

なお、上記重量にはペットの重さだけでなく、棺などの重さも含まれます。また、火葬後の焼骨を納めるための骨壺の代金も含まれる点が特徴です。

一方、合同火葬の火葬料金は以下のようになっています。

持込手段

火葬料金

戸塚斎場への直接持ち込み

3,000円

出張回収

6,500円

合同火葬の場合、ペットを納めた棺(段ボール)の外径が縦100cm、横60cm、高さ35cm以内で、かつ50Kg以下の重量(ペットと棺などを含む)であれば、料金は一律同じです。ただし、合同火葬の場合は、ご遺族が戸塚斎場へご遺体を持ち込む方法と、係員がご自宅まで回収に伺う方法の2種類があり、それぞれ料金が異なります。

ペット火葬の注意点

個別火葬の場合、火葬後に焼骨を回収できますので、骨壺へ入れて持ち帰ることが可能です。

一方、合同火葬の場合は、焼骨の回収はできないため注意しましょう。合同火葬の焼骨は、一般社団法人横浜ペット霊園協会が管理する共同埋蔵施設に埋蔵されます。

なお、ペットのご遺体を持ち込む場合、以下3つのポイントを押さえなくてはいけません。

・棺の代わりに段ボール箱を準備し、箱の底にポリ袋などを敷いて防水処理を施すこと
・プラスチック、ガラス、金属製品などを副葬品に入れることはNG(ダイオキシン類が発生する恐れがあるため)
・ペットのご遺体は綿タオルに包み、段ボール箱へ納めること(化学繊維のタオルはNG)

横浜市戸塚斎場に関するよくある質問

戸塚斎場の利用を検討している方から、よく質問される内容についてお答えします。

Q:事前に式場を予約できますか?

A:火葬炉、式場ともに、事前の式場予約はできません。故人様がお亡くなりになった後、予約することが可能です。

Q:宿泊できますか?

A:宿泊は可能です。5名様程度まで遺族控室において仮眠できます。(貸布団は別途必要が必要)

Q:送迎バスはありますか?

A:送迎バスはございません。自家用車ならびに、公共交通機関でのご来訪となります。ただし、ご遺族の方が準備している場合もあるため、事前にご確認ください。

Q:横浜市以外の人でも式場を利用できますか?

A:可能です。ただし、故人様が横浜市以外に在住の場合、火葬日の2日前、かつ空きがある場合に利用が限定されます。なお、故人様が横浜市で住所登録されていた場合は、7日前からの予約が可能です。

Q:指定またはおすすめの葬儀会社はありますか?

A:横浜市戸塚斎場は公営施設のため、特定の葬儀会社をおすすめすることもなければ、指定もしません。したがって、葬儀会社はご遺族様側でご検討いただく必要があります。

Q:新型コロナウイルス感染症への対応について教えてください。

A:できるだけ少人数でご来場ください。体調がすぐれない方や持病を持つ方、恒例の方はご来場をご遠慮いただいたほうがよいでしょう。なお、ご来場の際には、マスクの着用をお願いいたします。また、お通夜や葬儀の最中は、十分なスペースを空けるよう心がけてください。

戸塚斎場の歴史・時代背景

戸塚斎場の歴史は古く、前身の戸塚火葬場を含め約82年の歴史があります。1939年(昭和14年)より火葬業務が行われており、昭和55年の戸塚斎場ができるまでは、火葬炉1基による運営でした。現在、戸塚斎場には6基の火葬炉があります。

火葬が行われるようになった昭和14年とは、どのような時代だったのでしょうか?
 
昭和14年を調べると、第二次世界大戦のさなかであり、チリではM8・3という歴史的大地震が起こり死者約8万人の被害が出ました。

戸塚火葬場は戦時中も稼働しており、久保山火葬場、西寺尾火葬場と並び、横浜ではその頃から歴史のある火葬場であったことが伺えます。当時は、現在のように火葬システムが発達していなかったので、日中の火葬ではなく夕方から明け方を使って火葬を行っていたそうです。

戸塚斎場の雑学

最後に戸塚斎場にまつわる雑学を、QA方式でいくつか紹介します。

Q:戸塚斎場は、なぜ住宅地の真ん中に存在するのか?
現在、横浜市内にある市営斎場は4箇所です。横浜南部斎場、横浜北部斎場は山の中にあり、久保山斎場は墓地の真ん中に位置します。戸塚斎場は住宅地で囲まれており、初めて訪れた方は「なぜ?」と思われることが多いようです。

A:実は、かつて戸塚斎場は雑木林の中に孤立していました。しかし、昭和40年代後半に入り、鳥が丘住宅が火葬場の周辺に造成され周囲に民家が迫ってきたことで、現在の住宅地の中に存在する姿となりました。したがって「火葬場の近くまで住宅地が迫ってきたことで、現在のような雰囲気になった」が正解です。

Q:火葬炉の火は何を燃やしているの?
A:最初に稼働していた昭和14年当時は、薪炉や薪を使用していたようです。昭和25年から昭和55年までは石炭炉での火葬が行われていました。

昭和初期から後期にかけて、主な燃料は重油や薪、産炭地では石炭やコークスが一般的だったそうです。昭和後期以降からは、白灯油、特に2000年頃からは都市ガスや液体石油ガス(LPG)が増加しつつあります。

大正から昭和中期には、極少数ながら電気炉も存在しましたが、保守・清掃に非常に手間がかかることや、石油系燃料費に比べ電気料金が相当高額になるため衰退したそうです。

Q:どれくらい火葬が行われているの?

A:昭和53年の記録では年間624体(1日平均2.5体)ということで、当時の横浜市内における火葬の6%に該当します。最近の記録によると、戸塚斎場は年間約4,700件に増えているそうです。

Q:戸塚斎場にこだわりってありますか?
A:昭和55年に新しく誕生した戸塚斎場。当時の資料から、あるコメントを見つけました。
当時、設計・監理を担当した松本陽一氏いわく「住宅地の中の斎場」にこだわり、外壁に「土の色」をした特注タイル使用したそうです。

Q:火葬場の総工費ってどれくらい?
A:現在の戸塚斎場は、総業費29億1,000万円(用地費含む)で完成。現在使用している式場棟は1990年(平成2年)に完成しました。

参考:浅香勝輔/港都横浜市における都市計画にかかわる火葬場の史的研究

まとめ

戸塚斎場は式場と火葬場が併設された市営斎場で、故人様の住所が横浜市内であれば、市民料金での利用ができます。戸塚斎場には式場が2つ、火葬炉は6炉あり、横浜でも有数の80年以上の歴史のある火葬場です。

なお、戸塚斎場でお通夜や葬儀を執り行う場合には、実績豊富な葬儀会社へ任せるのが安心でしょう。弊社、お葬式の杉浦本店は、創業130年の信頼と安心が自慢です。横浜市、川崎市で火葬式における多数の実績はもちろん、さまざまなプランもご用意しております。

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